新東名・掛川PA(静岡県掛川市倉真)のコンセプト「職業・商用ドライバー御用達」は、施設の作りにも現れているという。
その工夫を、施設の店舗運営を担当する「中日本エクシス」NEOPASA静岡オフィスの志和池尚之総支配人に聞いた。
「室内でタバコが吸えるのは、ここだけです。ほかはどこも屋外にしかないのですが、掛川PAでは、食後に本格的なコーヒーを注文して、室内で一服を味わうことができる」
喫煙ルームは、商業施設棟のフードコートの横にある。隣接しているが、ガラスウォールと換気装置で完全に分煙され、その排煙技術はJTがサポートするものだ。
新東名のSA・PAは完全分煙化で、喫煙ができるのは屋外だけだ。掛川PAにも駐車場横に喫煙スペースがあるが、屋外の喫煙スペースで風除けがあるのは三辺だけ。基本的には開放されている。
そのため多くのプロドライバーを見込む掛川PAに限っては、特に喫煙スペースを室内に設けて、気温に関わらず快適に喫煙できるようにした。片隅に追いやられつつある愛煙家にとっては、カウンター越しに景色を堪能できるロケーションも歓迎されるだろう。工夫はほかにもある。
「フードコートには椅子席に加えて、靴を脱いで座れるように小上がりを作りました。同じ姿勢を強いられる長距離ドライバーにも足を伸ばして休憩していただけます」(志和池総支配人)
掛川PAはプロドライバーの普段使いに焦点をあわせている。掛川PAのある掛川市倉真は、倉真温泉のある山間の集落だ。周辺住民にも普段使いと、総支配人の思いは広がる。
「店舗はロードサイドにあるナショナルチェーンを誘致して、価格帯をリーズナブルにしました。安心感のある味です。コンビニエンス・ストアも上下線で充実させています。地元の方も、お昼など気軽に、ぜひお越しください」
掛川PAの駐車場は、上下線とも大型85台、小型39台。そのほか一般道から施設だけに入ることができる「ぷらっとパーク」駐車場が上り線32台、下り線15台用意されている。大型の駐車スペースは、他の新東名PAより、若干多めになっている。