富士重工業(スバル)の吉永泰之社長は、23日のプレスカンファレンスに出席したものの、その終了後には記者団の取材に応じることもなく、関係者に囲まれて足早にステージを後にした。
富士重工は中国の民族系大手である奇瑞汽車と合弁生産に向けた交渉を進めているものの、政府認可の取得が遅れている。そうした微妙な情勢にあるだけに、中国での記者団との接触には慎重にならざるを得なかったようだ。
北京モーターショーでは、富士重工のブースは奇瑞と対面するロケーションとなっている。本来なら両社は、合弁パートナーとして今回のショーを迎えたかったということだろうが、厳しい「対面」となっている。