トヨタ『エスティマ』のマイナーチェンジのポイントは、エクステリアの変更と、内装の質感向上にある。
製品企画本部開発主査の杵築邦昌氏は、「スポーティグレードであるアエラスの外観の意匠を変更し、一段と個性を強調させるスタイルとしました。また、内装の質感も向上させています」と話す。そして、「エスティマハイブリッドにも先進性とスポーティさを併せ持つ、エスティマハイブリッドアエラス、アエラスレザーパッケージを新たに設定し、更にラインナップが充実しました」と説明する。
杵築氏は、「初代エスティマは、1990年に誕生し、それ以来、常にクルマの新しい可能性を切り開いてきました。従って、今回のエスティマもそれを受け継いでいます」といい、「例えばエスティマハイブリッドでは、ハイブリッドカーでは唯一100V、1500Wのコンセントを装備しています」。
これは例えば、テレビや電子レンジといった家庭で一般的に使われる電化製品のほとんどを使うことができる。「この能力は停電時などの非常時の電源供給のシステムとして、新しいクルマの使われ方、価値を見せてくれました。また、クルマにできることは、従来のクルマの概念を超えてまだまだあるということも我々に気付かせてくれたと思います」とした。