【トヨタ 新型カローラ 発表】日本で愛され続けるために

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トヨタ・カローラアクシオ
トヨタ・カローラアクシオ 全 6 枚 拡大写真

日本では約970万台、グローバルでは3900万台になる世界的なベストセラーカー、トヨタ『カローラ』がフルモデルチェンジし、11代目に進化した。

「大人4人~5人が安全、快適に長距離をストレスなく移動できる、そういう最終のクルマを創りたい」との想いで開発したと語るのは製品企画本部チーフエンジニアの藤田博也氏。「初代の主査である長谷川龍雄さんから9代目開発の時に、“地球人の幸福と福祉のためにカローラを”という言葉をもらいました。初代から高い志のもとに開発してきたクルマなのです」

また、藤田氏によると、歴代カローラは5つの考え方をもとに開発されたとする。「常に時代の変化に対応し、新しい価値を創造する。そして、お客様の声に真摯に対応する。次に、乗る方の安心、快適性、使いやすさを最優先する。クラストップの高い品質、上質さを提供する。最後は、これらを納得してもらえる価格で提供する。これらを大事にして、世界中に市場を広げてきました」。

その結果として、モデルチェンジのたびにカローラはだんだんと大型化してきた。「近年の日本の自動車市場は、高齢化に伴ってダウンサイジング、それから、環境意識のこれまでにない高まりなど、大きく変化をしています」とし、11代目を開発するにあたり、これまでにない取り組みが必要であると強く感じるようになったという。日本で今後も愛され続けるためにはどうしたらいいのだろうと考え、「安心、安全、快適に大人4人が長距離を移動できるミニマムサイズのクルマ、これがカローラの原点だと思うので、この原点にもう一度立ち戻り、日本にジャストサイズなカローラを目指すこととしました」。

「カローラアクシオの開発コンセプトは“ビックスペースコンパクト”とし、次世代のコンパクト3BOXセダンの本質を追求しました。一方フィールダーは、“オールラウンド・フィールダー”とし、アクティブライフを楽しむ幅広い層にアピールする、スタイリッシュで使い勝手の良いワゴンを追求したのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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