【スマート フォーツー 新型】EVに走る楽しさを

自動車 ニューモデル 新型車
スマート 電気自動車
スマート 電気自動車 全 12 枚 拡大写真

メルセデス・ベンツ日本から新型スマートの電気自動車(EV)が発表された。

「ダイムラーでは電気自動車は短距離移動に最適なエコカーとして位置づけています」と話すのは、同社副社長の上野金太郎氏。そして、「スマートは時代を先取りして生まれた先進のパーソナルモビリティ。つまり、スマートと電気という組み合わせは日常における究極のエコカーといえます」。

そして、商品企画・マーケティング部商品企画3課の亀岡徹さんは、この市販化に際し、実証実験の結果をきちんと商品に反映したという。具体例として、「高速でいったんスピードに乗せたあと、そこからもう一段加速したいときに、中間加速が弱いという声がありました」。そこで、「航続距離をさらに伸ばすことよりも、その加速力を上げることで、より走りの楽しさに主眼を置いたのです。まさにJoy of Life(スマートのブランドコアバリューのひとつ)です」。

現在搭載しているリチウムイオンバッテリーで140km以上走ることが出来るが、日常使いでは実際に30km程度が平均だという。そこで「より電気自動車に乗ってもらう楽しさ、例えば加速力などに技術を投入していきました。そういう想いで創られた市販車なのです」とする。

また、もうひとつの特徴として亀岡さんは、「ガソリンモデルのスマートのデザインを一切崩さず、電気自動車にしていることです」という。「ガソリンモデルのエンジンなどのレイアウトを電池とモーターに替えて配置しています」。

さらに、「電池が床下にあるため重心高が下がり、安定した走りが楽しめます」。実際に初めて電気自動車に乗ると、「最初は静かさで驚き、次に初速のパワフルさ、そして、ガソリン車を知っている方には安定感が増しているといわれます」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る