【プサンモーターショー12】VW積極参加で国際色強まる

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フォルクスワーゲンはビートル・ターボなど、日本にも導入していない車種を発表
フォルクスワーゲンはビートル・ターボなど、日本にも導入していない車種を発表 全 9 枚 拡大写真

韓国のモーターショーはソウルとプサンで1年おきに交互開催される。2012年はプサンで開催されたが、ソウルに比べればローカルショーの色彩は色濃い。しかし、フタを開けてみれば出展車数は前回(2010年)に比べて約6割アップ、海外からも14ブランドが出展する活況を見せた。

実はソウルに比べればプサンの輸入車市場は小さい。にもかかわらずこの活況はどうしてなのか。

プサン市はもともとこのショーをインターナショナルなものに引き上げたいという意向が強かった。しかし、出展には1億円を超える費用がかかる。韓国車メーカーが出展するのは当然としても、輸入車メーカーは大きな出資をしてまでプサンに出展するメリットはないとしていた。2年に一度、ソウルでの出展が投資効果としてはちょうど良いと考えていたからだ。

その流れを変えたのが、2011年、韓国フォルクスワーゲン社長が韓国輸入車組合の代表に就任したことだった。代表に就任したとなれば、プサン市の意向を無視するわけにもいかない。フォルクスワーゲンは採算を度外視して参加することを早々と決めた。この動きに呼応したのが他のドイツ車メーカー。BMWやメルセデスベンツも「フォルクスワーゲンが出展するなら」と出展することを決定したのだという。

これに慌てたのが日本のメーカーだ。当初は『86』の拡販を狙うトヨタは参加することを決定していたものの、日産はギリギリまで参加を見送る意向だったという。しかし、こぞってドイツ車メーカーが出展するとなれば放って置くわけにもいかない。急遽、「NISSAN」と「INFINITY」の両ブランドで出展することを決めたのだ。ホンダは出展しなかったが、意外なほどインターナショナルなショーとなったのには、こうした背景があったようだ。

《会田肇》

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