アストンマーチン『V12ザガート』は、アストンマーチンとザガートのコラボレーションモデルである『DB4GTザガート』生誕50周年を記念して登場した。では、そのDB4GTザガートとはどういうクルマか。
アストンマーチンラゴンダリミテッドのチーフコマーシャルオフィサー、マイケル・バン・ダー・サンデさんは、「『DB4GT』というモデルをレースで走らせるために、DB4GTザガートを創ったのです。(アストンマーチンの)アイコンであり、とても価値のあるクルマのひとつです。19台しか創られておらず、非常に手に入りにくいクルマです」という。
実はこのDB4GTザガート、日本ではなじみのあるモデルだ。第1回日本グランプリでフェラーリ『250GT SWB』とバトルした過去を持つ。アストンマーチン・アジアパシフィック・リージョナルディレクターのマシュー・ベネットさんは、「(V12ザガートが日本でもなじみになるかは)50年後にもう一度質問してください」と笑う。しかし、「DB4GTがあり、それをレースに参加するためにDB4GTザガートが出来ました。同じように、V12ヴァンテージがあって、V12ザガートという形でレースに出ました。同じ道筋をたどっているのですよ」と話す。
2011年、イタリアで開催されたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2011に出品されたアストンマーチンV12ザガートは、デザインアワードを受賞した。そのモデルとは何が違うのか。ベネットさんによると「ヴィラ・デステモデルはレースカーです。アンダーボディのディフューザーやレース用の多くのパーツを使用しています。また、レースカーなのでシーケンシャルギアボックスを搭載していましたが、市販車はマニュアルのギアボックスを使用しているのです」と語った。