【日産 NV350キャラバン 新型】個人事業主をメインターゲットに…ホビーユースにも

自動車 ニューモデル 新型車
日産・NV350キャラバン
日産・NV350キャラバン 全 3 枚 拡大写真
日産自動車は15日、5代目となる新型『キャラバン』を、『NV350キャラバン』と名称を新たにして発売を開始した。

「(2001年に登場した先代キャラバンは)2004年に『ハイエース』がモデルチェンジして以降、シェアを落とし、非常に厳しい戦いを続けてきました」とは、LCV事業本部商品戦略・企画グループチーフ・プロダクト・スペシャリストの八木則彦氏の弁。「エクステリアのデザイン、それから荷室の長さ、燃費等において競争力が少し足りませんでした」と反省点を述べる。さらに「ワイドボディ等のバリエーションについても、競合車に対して少し劣っており、厳しい戦いとなっていました」とする。

そこで、フルモデルチェンジするにあたってユーザー調査を行なった。その結果、事業規模を“個人事業主”、“中小企業”、“大企業”と分けた場合に、小型キャブオーバーバンは、“個人事業主”が約6割を占めていたことがわかった。八木氏は「この層のユーザーに受けなければ、いいクルマ、売れるクルマにはならないのです」と語る。

また、そのユーザーの使用実態なども調査。「当然、商用車ですからワークユースに使われていますが、土日においてはご家族を乗せる、もしくは趣味の自転車やオートバイやカートなど、広い荷室、長い荷室を活かしたキャブオーバーバンでなければ運べないようなものを積載する。このような使われ方をするユーザーがいることがわかりました」という。

八木氏は「これら、ワーク、ホビー、ファミリーというトリプルユースを考えながら、コンセプトワードを“使い勝手をとことん突き詰めて進化した新世代の本格商用バン”としました」という。しかし、基本はワークユースだと八木氏は強調する。「この部分の基本性能、パフォーマンスをしっかり確保した上で、さらにプラスアルファとしてファミリーユースやホビーユースでの使い勝手で付加できる装備、仕様を考えました」とし、ワークユースに関しての基本性能やパフォーマンスは一切犠牲にしていないことを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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