【ルマン24時間 2012】e-tronクワトロのパフォーマンスに自信あり…アウディ・モータースポーツ代表

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
14日におこなわれた予選の模様
14日におこなわれた予選の模様 全 12 枚 拡大写真

80回目を数える伝統のルマン24時間耐久レース(フランス・サルテサーキット)の決勝が日本時間の22:00(現地時間15:00)にスタートする。

ポールポジションを獲得したのは、アウディのディーゼルハイブリッド『R18 e-tron クワトロ』(ゼッケン1)が3分23秒787。続く2位はAudi『R18 ウルトラ』(ゼッケン3)でタイムは3分24秒078。3番手には、トヨタ・レーシングの『TS030 HYBRID』(ゼッケン8)で、トップとおよそ1秒差の3分24秒842。

ウルリッヒ代表は決勝レースを前にした15日、当地で会見を行った。
「我々は81年のラリーに始まり、これまで継続してクワトロ(4輪駆動)の開発をしてきました。e-tronクワトロのこのポテンシャルを予測しなければ、ここ(ル・マン)へは持ってきませんでした」と、確かな自信を示す。

アウディ・モータースポーツ統括のディーター・ガス氏に対しては、トヨタとは異なるハイブリッド・システムに関する質問が飛んだ。

「e-tronはもちろん量産を想定している技術です。フライホイール・システムを選んだのは、蓄電を早くおこない、すぐに出すという面で優れているからです。重量もキャパシタ(蓄電機)システムと比べてメリットでした。でも、エネルギー効率はこれからどんどん上がるでしょうから、今後も研究は必要です」と、他システムにも含みを残した物言いだった。

それでも「フライホイール・システムの量産車化も可能ではある」と言い切った。

一方、ライバルについてウルリッヒ代表は「トヨタはまだ一年目なので比較は出来ない」と早くも来年へ向け気を引き締める。そして終始「スポーツから量産車へのテクノロジーのトランスファーを続ける」と、アウディの姿勢をアピールした。

《重信直希》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. リアシートのない新型『ランドクルーザー250』発売!? 英国トヨタ工場で改造される“特別仕様”とは
  4. 幻のV12スーパーカーが100周年で復活か? SNSでは「クライスラーのイメージも変わる」と期待も
  5. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る