今月15日に日産から登場した『NV350キャラバン』はクラストップの低燃費を実現している。
LCV事業本部商品戦略・企画グループチーフ・プロダクト・スペシャリストの八木則彦氏は「ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンとも、それぞれ先代から大幅に燃費を改善しています」といい、特に、ディーゼルエンジンは、「先代より4割以上改善し、競合車に対してもアドバンテージが確保できたと思っています」と自信を見せる。
具体的には、2WDで5ATと組み合わされるQR20DEエンジン搭載車で9.9km/リットル(先代比+9%)、同じく新開発のディーゼルエンジンYD25DDTi搭載車では12.2km/リットル(先代比+39%)とそれぞれカタログ燃費はアップしている(JC08モード燃費)。
八木氏は、クラストップの低燃費を支える主な技術として、特にディーゼルエンジンでは、「走行性能と燃費性能を両方向上させるために、小排気量エンジンにターボでブーストをかけながら両者のバランスを取っています」と語る。
また、その低燃費に貢献する装備として、MT車にはシフトアップインジケーターを、スピードメーターとタコメーターの間にある車両情報ディスプレイ内に設け、最適なシフトアップポイントを知らせている。そのほか、『NV200』にも搭載されている、車両情報ディスプレイの中に瞬間燃費やエンジン燃費、航続可能距離等の情報を表示する機能も装備されている。