【シトロエン DS5 発表】プレミアムセグメントに挑むDSライン

自動車 ニューモデル 新型車
シトロエン DS5
シトロエン DS5 全 6 枚 拡大写真

プジョー・シトロエンジャポンは8月1日より“DSライン”のフラッグシップとなる『DS5』を発売を開始すると発表した。

現在シトロエンは通常モデルの“Cライン”と、プレミアムモデルの“DSライン”がある。そもそも“DSライン”はどのようにして生まれたのか。「シトロエンがプレミアムマーケットを狙っていくべきだという戦略は以前からありました」と語るのはオートモビルシトロエンプロダクト&マーケットマネージャーのヴァンサン・ベッソン氏。

そして、同社CEOのフレデリック・バンセ氏は、「シトロエンの既存のラインナップとコンポーネントを共有しながらも、いかにプレミアムの領域に踏み込み、全く異なるテイストのラインナップを広げていけるかというコンセプトからスタートしたのです」と話す。

その結果、スタイリングディレクターのジャン・ピエール・プルエ氏は「“DSライン”はテクノロジーとデザイン、そしてクオリティの高い素材を駆使した、“フランス流のラグジュアリー”を実現するシトロエンの意欲作」だとした。

ではなぜ“DS”なのか。ベッソン氏は、「3モデル(DS3・DS4・DS5)の開発が終わった最終段階で、それぞれ別の名前を与えるか、共通の名称を設定するかで悩んだ結果、共通の名前を与えて新たなラインナップをつくるという決断をしました」という。

そしてプルエ氏は「“DS”という2文字は1955年に発表されたオリジナルの『DS』を連想させ、最上級モデルとしての響きを持っています。この名称は意欲的で、トップモデルとしての存在感を備え、魔法のような魅力を持ったこの製品にとって完璧な名前だったのです」と述べた。

ベッソン氏は、「“DS(ライン)”は衝撃をもたらし、他の何にも似ていない製品として市場に登場します。これらのクルマは注目を集めるでしょう」といい、「シトロエンが形態やスタイルの面において、他のメーカーのまねをすることはあり得ません。これらはシトロエン・ブランドならではのユニークなクルマなのです」とした。

最後にバンセCEOは、「“DSライン”がシトロエンの現在のポジションを引き上げてくれると確信しています。DS5の後にも別のDSが控えており、このクルマはシリーズで3番目のクルマですが、最後ではないのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る