ホンダの伊東孝紳社長は20日、都内にある本社で一部報道陣と懇談し、今夏発売予定の『フィットEV』について、「車としての進化を一番のアピールポイントにしたい」との考えを示した。
伊東社長は「EVとして満を持して我々が世の中に提供するのが第二弾ということでは、やっぱりEVとしての性能が素晴らしくて、なおかつ乗ると結構、楽しく良く走るという、車としての進化を一番のアピールポイントにしたい」と述べた。
さらに「乗って頂いて使ってもらって、結構電池が持つな、ということを味わってもらえるはずだという自信がある」とも付け加えた。
ホンダは専用設計の電気自動車『EV Plus』を1997年9月に発表し、日米などでリース販売していた。4人乗りのハッチバックボディにニッケル水素電池を搭載し、1充電あたりの走行距離は210km(10・15モード)だった。
一方、フィットEVは今夏に日米でリース販売を開始する予定で、高効率の電動パワートレインと20kWhのリチウムイオン電池により航続距離210km(JC08モード)を達成。また交流電力消費率(電費)が29kWh/100マイルと、米環境保護庁から米国最高の電費性能の認可を得ている。