【ホンダ N BOX+ 発表】20案から絞り込んだベッドのアイディア

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ・N BOX+
ホンダ・N BOX+ 全 6 枚 拡大写真

ホンダから発売された『N BOX+』は、『N BOX』をベースに多彩な荷室空間を“プラス”したモデルである。

「自分自身の趣味がアウトドアなので、自分のクルマをこれと同じように作っちゃいました」と語るのは、本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン開発室1スタジオ研究員の山口真生さん。「そのクルマで実際に、どのように寝たらいいのかとか、様々な研究をしました」という。例えば、「寝たときに荷物が置けないから、ベッドにしたシートの下に置けるようにするなど、基本的には全て実体験をもとにアイディアを出しました」。

そのベッドの案は、「(チームとして)15~20案くらいありました。それを試作するたびにチーム全員を呼んで寝てもらって、ああじゃないこうじゃないと何回も話し合いました」と述べた。

また、山口さんは、「ここまでいろいろなものが動くクルマはないですね」と苦笑する。「ボードは動くし、シートも動く。車いすも乗せなければいけないし、寝られなければいけない。ちょっと何かが変わると全部が変更になってしまうので、本当に大変でした」。

そこに衝突安全性能が入り更にハードルが高くなった。「後ろからの衝突時、リアシートの変形量を測定されるため、あるボードは1トン以上耐えうるようになっていますし、リアサイドには太いフレームが2本入っています」とし、それらを「様々なレイアウトと同時に成立させるのが非常に苦労しました」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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