【ホンダ N BOX+ 発表】これからのスタンダード

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ・N BOX+
ホンダ・N BOX+ 全 6 枚 拡大写真

ホンダから発売された『N BOX+』は、様々なラゲッジレイアウトを可能にするとともに、通常の車いすが乗るように設計された。

「2014年には日本の人口の4人に1人が65歳以上になります。それを考えたときに、車いすが乗るというのは、特別な問題ではなく、一般的な課題になるでしょう」と語るのは、本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン開発室1スタジオ研究員の山口真生氏。そして、「日本の家族の未来像には、必ずそこに車いすがあるのではないかと思うのです。つまり、その人たちも一緒に楽しめないと、もうクルマではない。そういう提案がこのN BOX+なのです」と話す。

山口氏は、「このような説明をすると、とても多くの人たちが、実はうちも、という話になるのです。我々は人口統計図だけを見てやってきましたが、話をしているうちに、“わ、本当に日本ってリアルにこうなっているんだ”ということを感じました。やはり、福祉車両もちゃんと(通常モデルと)一緒に、本当に真剣に考えないと駄目だということなのです」と背景を説明した。

そして、「もう福祉車両は特別なものではないのです。“アルマス(ホンダ福祉車両の名称)”という言葉は捨てて、車いす兼用車といっており、時代の先端のクルマなんだと考えています」と述べ、「意識としては(N BOX+は)普通に使い倒す道具のクルマとして考えると、これが今後のスタンダードではないかと思います。これをベースに、これからもっと良くしていきます」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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