マイクロソフトの第2四半期決算、上場後初の赤字に

自動車 ビジネス 企業動向
マイクロソフトのリリース
マイクロソフトのリリース 全 2 枚 拡大写真

 米マイクロソフトは19日(現地時間)、2012年第2四半期(4~6月)の決算を発表した。2007年に買収したアクアンティブののれん代を減損処理したことから、上場後初の赤字となった。

 売り上げは174億700万ドルで前年同期の4%増と好調。しかし、純利益は4億9,200万ドルの赤字となった。アクアンティブの減損処理などの影響を除いた非GAAPベースでは売り上げが185億9,900万ドル、69億2,500万ドルの黒字となる。

 2007年に63億ドルでマイクロソフトが買収したアクアンティブはインターネット広告企業で、マイクロソフトにとっては昨年にskypeを買収するまでは最大の買収額だった。しかし、期待した収益を上げることができず、5年を経て買収額のほぼすべてを減損処理することになった。このことは7月3日にすでにマイクロソフトが発表していたため、今回の決算発表で混乱や驚きはなく、株価も下がっていない。

 部門別の売り上げではサーバ&ツール部門が50億9,200万ドルで14%増。ビジネス部門は62億9,100万ドルで7%増。WindowsおよびWindows Live部門は41億4,500万ドルで13%減だった。ただし、WindowsおよびWindows Live部門は「Windows Upgrade Offer」の影響があり、これを除くと1%減となる。

 このように、アクアンティブの減損処理という特殊な事情を除けば、マイクロソフトの業績は非常に好調といえる。これまで苦手としていた検索市場でもBingがシェア15.6%を獲得するなど明るい兆しがあり、売り上げの落ちているWindowsおよびWindows Live部門もWindows 8の発売を10月に控えた時期であることを考えれば、大きな問題ではない。

 さらに、今後はWindows 8だけでなく、Office、Windows Server、Windows Phone、タブレット端末など同社史上でもまれに見る新製品ラッシュとなる。

マイクロソフト、2012年第2四半期決算を発表、上場後初の赤字に

《山田 正昭@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る