東京ビッグサイトで開催された「施設園芸・植物工場展」(7月25日~27日)で、ユニークな発電機を発見した。それは農業用トラクターに接続して発電を行うというものだ。
製造しているのは東洋電機工業で、その最大の特徴は本体にエンジンがついていないため、価格が安いということ。エンジン付きのものに比べて約半額だという。ちなみに一番小型の8kWのものだと56万円ほど。しかも、発電機の駆動はいつも使用しているトラクターなので、エンジンのメンテナンスをしなくて済み、故障も少ない。
「実は30年ぐらい前に発売した商品なんです。25年ほど前に年間400~500台売ったのが最高で、その後は年間10台ほどしか売れませんでした。それが、昨年の東日本大震災をきっかけに注文が殺到し、一時4か月待ちになりました。いまでも1か月待ってもらう状態が続いています」と同社関係者は話す。
現在、全国の1500か所以上の畜産・施設園芸農家で活躍しており、非常時の心強い味方になっているそうだ。