【レビュー】スマホがまるでカーナビに!? パイオニア「アプリユニット」

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「music Chef」を使ってみた。見ての通り、アプリユニット側での操作も簡単。
「music Chef」を使ってみた。見ての通り、アプリユニット側での操作も簡単。 全 6 枚 拡大写真

 スマホユーザーであれば、様々な機能を持つアプリの数々がいかに便利かはご存じだろう。移動はマップアプリがあればどこに行くにも安心だし、電車内などちょっとした暇も音楽アプリや映像アプリを楽しむ時間に早変わりする。
 
 当然、車の中でもスマホを使いたいという人も多いと思う。しかし、運転中のスマホ操作は危険であるし、何人かでドライブするなら、一人でスマホを見るのもつまらない。そんな「車内でもスマホを安心・快適に使いたい」という声に応える製品が、パイオニアのカーナビブランド「カロッツェリア」からリリースされた「スマートフォンリンク アプリユニット」(SPH-DA09/05)だ。これは、自分のスマホと連動させて、アプリをカーナビのような画面でタッチ操作で動かせるというアイテム。画面もスマホより大きく、大勢でも見ることができる。ナビ感覚でスマホアプリが使えるというのはどういうことか、実際に「アプリユニット」搭載車を借りて試してみた。

■使い方は簡単

 まずは、自分のスマホに、アプリユニットを使うためのランチャーアプリ「Linkwith」をダウンロード。これでスマホとアプリユニットを接続すれば、Linkwith対応アプリをアプリユニットの画面で操作可能になる。カーナビとして使いたいときは、カーナビアプリを起動すればOK。今回はLinkwith対応アプリの中から、音楽系と映像系の「music Chef」「AUPEO!」「MyPV」を体験してみた。
 
■「music Chef」

 ドライブ中、お気に入りのアルバムを聴くのもいいが、いつも同じような曲ばかりではつまらないし、たまには気分を変えたくなる。そんなときは「music Chef」をチョイス。これは、“シェフ”と呼ばれる音楽ナビゲーターが、その日の季節や場所、走行状況などの情報からぴったりな楽曲をレコメンドしてくれる、ドライブのための音楽ナビゲーションサービス。シェフはVERBAL(m-flo)、デーブ・スペクター、道端アンジェリカ、Charなどの中からチョイス。豊富な楽曲の中から選ばれた曲が、ストリーミング再生されるほか、シェフとは別に、「オールナイトニッポン」「BLUE NOTE」「J-ROCK」「懐メロ天国」などの特集も用意されているので、気分によってはこちらから選んでもいい。
 
 とりあえず最初なので、無料の「お試しシェフ」にお願いしてみると、まずはチャゲアスの「YAH YAH YAH」でスタート。次にかかったのは氣志團で「One Night Carnival」。続いて吉川晃司の「モニカ」と、J-popでドライブを盛り上げてくれた。車内での使用を想定したものなので、操作も簡単で安全だった。

■「AUPEO!」
 
 これは、FMのようにいろいろな音楽と出会える、無料オンラインラジオステーションアプリ。チャンネルの数は150局以上。音楽ジャンルで選んでもよし、ドライブに合わせてムード選択で音楽を選んでもよし。選べるジャンルも豊富で、「ジャズ」「POP」「テクノ」「R&B」といったトップジャンルを選ぶと、さらにそこから「トラディショナル カントリー」「ホンキートンク」といった具合に多くのサブジャンルに分類されている。
 
 今回は、ロック好きの自分はジャンルで「ロック」を選択。すると、「ハードロック」「オルタナティブ」「プログレッシブ」「パンク」などのサブジャンルが。これには気分もアガる! 洋楽好きなら、相当楽しめるのではないだろうか。このようにタッチ操作で次々に好きなジャンルを選んでいく感覚は、まさにスマホといったところ。
 
■「MyPV」
 
 仲間と音楽の話になったとき、「あのビデオクリップを見てほしい!」「一緒に見たい!」と思うことがある。それが車の中でできたら、長時間のドライブもずっと楽しいものになるはず。この「MyPV」は、そんな希望を叶えてくれるサービス。Youtube上の世界各国の人気ミュージックビデオを簡単に検索、プレイリストを作成し、再生してくれる。独自の先読みキャッシュ機能により、オフライン時や回線混雑時の動画再生もスムーズ。
 
 この日一緒に車に乗っていたのは、大の“ももいろクローバーZ”ファン。最近は口を開けばももクロの話ばかりで、案の定、ここでもPVを見ろと言ってきた。こんな感じで音楽の話になったとき、これがあれば走行中以外ならすぐにみんなでPVを見られるのが楽しいし、盛り上がる。実際この日で、ちょっとももクロ好きになってしまった。

■いつものアプリも車内で

 これらのアプリのほかに、Linkwithにプリインストールされているアプリもある。例えば「写真」というアプリでは、スマホに保存されている写真をアプリユニットに表示できるので、旅で撮った写真を走行中でなければすぐに車内でみんなで見たりすることも可能。
 
 “Linkwith対応アプリ”はアプリユニットでの使用を想定したものだが、普段使っているアプリをアプリユニットで使っても楽しめる。コントロールモードにすると、アプリユニットのディスプレーにスマホの画面が映し出され、それをスマホ側で操作できる。いつものお気に入りアプリを、大画面で見ることも可能というわけだ。アプリユニットは、カーナビとしても使えるが、それは様々な使い方のほんの一部に過ぎず、ドライブ中に使いたくなるアプリはまだまだある。また、操作性もスマホ同様で、感覚的に使えて、まさにカーナビとスマホのいいとこどりをした製品といえるのではないだろうか。

【レビュー】スマホがまるでカーナビに!? 音楽、動画、写真……「アプリユニット」でドライブが変わる!

《大木信景@RBB TODAY》

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