【新聞ウォッチ】なでしこ佐々木監督とトヨタ豊田社長の共通点

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豊田章男自工会会長(参考画像)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年8月9日付

●一体改革あすにも成立、解散「近いうちに」民自公党首が合意、自民、不信任・問責案見送り(読売・1面)

●プリウスブラジル進出、トヨタ10月末から発売へ(毎日・7面)

●トヨタ、ブラジルにエンジ工場、コスト減、小型車テコ入れ(東京・7面)

●フォード、生産方式統一7車種混流世界で運営効率化(日経・6面)

●国内向け新型車富士重が投入へ、14年に(日経・11面)

●次世代カー勝者の条件、燃料電池車、市販へ秒読み(日経・11面)

●浜ゴム、営業益上振れ、今期450億円(日経・13面)

ひとくちコメント

熱戦を繰り広げているロンドン五輪も13日目に入り、レスリング女子63キロ級で伊調馨選手、48キロ級で小原日登美選手が金メダルを獲得した。決勝戦が午前3時過ぎに行われたため、きょうの朝刊各紙には「伊調・小原、銀以上」(朝日)の見出しが精一杯、金メダルの瞬間は朝刊には間に合わなかった。

ロンドン五輪の報道は8時間の時差があるのでやむを得ないが、時差に関係なく、玉虫色に変わるのが永田町での消費税法案をめぐる駆け引きである。7日の夕刊には、自民党が要求した衆院解散の確約について、野田佳彦首相は「近い将来、信を問う」と、党首会談で提案することを示したため、各紙は「首相『解散、近い将来』」(毎日など)との見出しで1面トップで報じていた。

そして、党首会談が行われた後の一夜が明けたきょうの朝刊を見ると「解散、近いうちに」(日経など)に変わった。「近い将来」と「近いうち」の解釈は微妙である。でも、朝日などの報道によれば、自民党は「『近い将来』は漠然としている」と再考を促し、最終的に党首会談で「近い将来」から「近いうちに」に変更することで、首相と谷垣総裁は折り合ったというそうだ。

谷垣総裁が「それなりに重い言葉であると受け止めている」という首相の発言に揚げ足を取るつもりはない。が、個人的に解釈すると、毎年、年賀状の片隅に「近いうちに、一杯やりましょう」と書いてくる知人がいるが、その人とはここ数年、連絡したことも、会ったこともない。「近い将来」も「近いうち」も曖昧な表現で、単に社交辞令に過ぎないからだ。

それはともかく、永田町の解散時期よりも国民の関心はあす未明のなでしこジャパンと米国の決勝戦だろう。頂点をめざす佐々木則夫監督も決勝前の記者会見で「石にかじりついてもやり抜く」と、トヨタ自動車の豊田章男社長がよく口にする言葉を語っただけに、メダルの色が楽しみだ。

《福田俊之》

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