【三菱 新型ミラージュ 発表】物流にまで踏み込んだデザイン

自動車 ニューモデル 新型車
三菱・ミラージュ
三菱・ミラージュ 全 6 枚 拡大写真

三菱自動車が8月末より日本で発売を開始する『ミラージュ』の特徴のひとつに、低価格がある。これを実現するために、デザイン面においてもコストを削減する努力がなされた。

同社デザイン本部デザイン部エキスパート(デザイン担当)の中神秀泰さんは、「このクルマのコストは非常に厳しいので、そこは費用対効果を考えながらパーツ等をデザインしました」という。「部品をこれくらいの大きさにしたら原価はいくらか、また、そのときの見栄えはどうかなど、関係者が集まってクレイモデルを見ながら議論を重ねました」。

特にヘッドライトは大きさで値段がかなり変わるので大変だったと話す。「小さくしてしまうと、非常につまらないものになるので、ある程度の大きさは欲しいのです。そこで、物流にまで踏み込みました」。具体的には、「ランプメーカーから納入してもらうパレットに、ヘッドランプがいくつ入るかがポイントなのです。このパレットに1個多く入るか入らないかで物流費が変わってきます。そこで、1個余計に載せられるようにするかわりに、この大きさは実現しようと、数ミリの世界で議論しデザインしました」とする。

中神さんは、「ユーザーにとって、見栄えがちゃんと確保されるのはどこなのかというせめぎあいで、これが一番苦労しました」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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