【三菱 ミラージュ 試乗】価格にも納得の超低燃費コンパクト…青山尚暉

試乗記 国産車
三菱ミラージュM
三菱ミラージュM 全 12 枚 拡大写真

新型ミラージュのハイライトは価格とHVに迫る超低燃費にある。

【画像全12枚】

まずは価格。メイングレードのアイドリングストップ付き=Mで118万8000円。ほとんど軽自動車並みである。それでいてオートエアコンやUVヒートプロテクトガラス、プライバシーガラス、リヤヒーターダクトなども完備する。インパネの質感もライバルを上回る部分さえあるのだ。FFのみで4WDなしという設定もパッケージ的に有利で潔い(雪国のユーザーはそうは思わないだろうけど)。

そして第三のエコカーと呼べる低燃費。新型ミラージュのエンジンは、欧州向けコルトですでに採用されていた3気筒の1リットルだが、JC08モード燃費はクラス最高の27.2km/リットルだ。マーチの23.0km/リットル、パッソの21.2km/リットルを大きく引き離す。

その秘密のひとつが超軽量ボディ。メイングレードでアイドリングストップ付きのMで870kgでしかない。1リットルのパッソで910kg、1.2リットルのマーチになると950kgもある。エンジンルームは極限まで省スペース化。ほぼこの1リットルエンジンしか載らないコンパクト設計だ。

ボディ全高は1490mmとライバルより低く、CD値は何と0.27。これ以上いい空力性能を持つ日本車はプリウスぐらいである。タイヤは日本仕様専用の転がり抵抗を極限まで低めたエコスペシャル(空気圧は2.7kg/cm2と高い)。CVTも副変速機付きのワイドレンジを採用する。

逆に言えば飛び道具なし。既存の技術を磨いて軽量化、超低燃費化を実現したわけだ。だから価格も安くできる。

その走りは出足こそ3気筒らしく、発進時はあえてゆったり加速させるため、重ったるく感じるものの、いったん速度に乗れば日常域なら必要十分の動力性能を持ち合わせる。

乗り心地は価格を考えれば納得のいく範囲。カーブでは柔らかめのサスによってグニャリとしたロールを伴うものの、繰り返すけれど、価格を知ればどうということはない。ロールがイヤならもっとゆっくり曲がればいいだけだ。この新型ミラージュはつまり、スローモビルでもある。

ちなみに後席は乗ってしまえばけっこうゆったりできる。頭上、ひざ回りスペースはアクア同等。前席下の足入れスペースが大きく、足をより伸ばせるのがポイントだ。

とはいえ、動力性能的には1~2名乗車が無難。1家に1台のクルマとして成立するフィットなどとは違い、セカンドカー、カップルズカーに向いている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★
フットワーク:★★
オススメ度:★★★
ペットフレンドリー度:★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

《青山尚暉》

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