日本マイクロソフトは10月2日、トヨタ自動車のグローバルなコミュニケーション基盤にマイクロソフトプラットフォームが全面的に採用されたと発表した。
日本マイクロソフトの樋口泰行社長は同日都内で会見し、今回の採用がマイクロソフト社にとり「世界最大規模」であることを明らかにした上で、「トヨタがグローバルに目指している『機動力のある働き方』、『知見/情報の共有』、『会議の高度化』を通じて経営のスピードアップを強力に推進していく、その基盤となるべくマイクロソフト社が全面的に支援していくもの」と述べた。
さらに「トヨタはマイクロソフト社の法人企業向け中核製品を優位的、かつ全面的に利用いただけるようになる。そしてリリース前の試作品の先行評価プログラムに参加できるので、新しい基盤を常に利用し続けるための仕組み、体制を両社共同で整備していく」と述べた。
今回、トヨタが採用するのはユーザー認証などの共通基盤(「Forefront」「Windows」シリーズなど)を始め、メールやスケジュール管理(「Exchange Server」)、リアルタイムコミュニケショーン(「Lync Server」)、情報の共有や検索(「SharePoint」)、そして文書作成(「Office」)などの機能をもつマイクロソフト社のソフトウェア製品群。
トヨタ本体のほか、日野自動車やダイハツ工業を始めとする国内生産子会社、海外にある生産、販売事業体など、生産現場で働く直接員を除く従業員および経営陣の20万人が、2014年度中に共通の基盤を使って情報共有や機密文書の漏えい保護、プロファイル同期、web会議などができるようになるという。