【新聞ウォッチ】50歳の山中教授、iPS細胞作製でノーベル賞

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年10月9日付

●山中教授ノーベル賞、生理学・医学賞、iPS細胞作製、再生医療へ道開く(読売・1面)

●対中ビジネス「尖閣」で不振、日本製品離れ「反日」商法も(読売・11面)

●スズキ、ミャンマー進出、15年までに新工場、検討(朝日・8面)

●PC遠隔操作、無料ソフトにウィルス、ダウンロード直後、送信か(東京・23面)

●IMF世銀総会きょう開幕、日本、欧州安全網へ資金、支援表明へ(日経・1面)

●EV、走行距離3割長く、1回充電で260キロ、NECが電池技術(日経・7面)

●中国で工場操業再開、日系自動車,減産は継続(日経・7面)

ひとくちコメント

iPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した京都大の山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞受賞の速報が流れたのは3連休最終「体育の日」の8日午後6時半過ぎ。50歳の働き盛りの日本人が偉業を成し遂げて評価されたうれしいニュースだが、山中教授は会見で「日本、日の丸の支援がなければ、こんなに素晴らしい賞を受賞できなかった」と、まるで五輪メダリストのような謙遜したコメントだ。

続いて、「まだ仕事は終わっていない。1日も早く本当の意味での社会貢献を実現したい」と、ゴールではなく、新たなスタートというのも夢が広がって頼もしい。日本の受賞は19人目で2010年以来。医学生理学賞は利根川進さんに次ぎ25年ぶり2人目の快挙だそうだ。

きょうの各紙は「山中教授ノーベル賞」の話題で埋め尽くされているが、たとえば、朝日は、1面トップ記事をはじめ、2面で「大胆着想扉開く」、3面が「世界で応用競う」、4面で「偉業に喜び」、7面で「製薬業界も活路」、12面は「社説」のテーマにも「若い力の挑戦が実った」。

さらに、29面の「科学欄」では「真理覆うベール一枚ずつ」とノーベル賞までの平坦ではなかった道のりを検証。36、37の社会面では「高校では柔道、大学ではラグビー,いまもフルマラソンを走る。50歳の若さでノーベル賞受賞が決まった山中教授はまるで『スーパーマン』」などとの人物評を紹介している。

38ページの紙面で山中教授のノーベル賞受賞関連の記事は、9ページにも及んでいる。きょうから国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会が東京都と仙台市で開幕する。日本開催は48年ぶりで、加盟する188カ国の財務相や中央銀行総裁らが参加するが、きょうの紙面はノーベル賞の話題でIMF関連はかき消されてしまった。

《福田俊之》

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