【フォード エスケープXLT 試乗】古典的な味わいが今なお色褪せない4WD…島崎七生人

試乗記 輸入車
フォード・エスケープXLT
フォード・エスケープXLT 全 3 枚 拡大写真

 フォード『エスケープ』に試乗しながら、今ならどんなユーザーに相応しいか?と考えてみた。答えはすんなりと見つかった。「古典的な4WDを求める人」にこそ、このクルマは今でも受け容れられるはずだ。

スタイリッシュなSUVが増えたなかで、運転席からフードが見渡せ、サイドウインド下端も低く、とにかく視界が広い。見切りがいいため、狭い場所での取り回しも必要以上に苦労しない。

5名乗車の室内は、後席も広々とした空間が確保されている。ガラスハッチ単独開閉が可能なバックドアを開けると、上級クラスのSUVを凌ぐ広大なラゲッジスペースが現れる。機能本位の真面目な作りは、今かえって存在感がある。走りも道具として使いこなしたいクルマの雰囲気。

最新ラインアップは2・3リットルの4気筒DOHC搭載車のみだが、思いのほか逞しい加速をみせ、パワー不足などまったく感じない。オンロードでの乗り心地は、ややハードな部類ながら、背の高いボディに常に安定感を与えてくれる。気軽にはけるジーンズのようなクルマ……比喩までも、そんな古典的な表現が似合うクルマだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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