【日産 先進技術 発表】バイワイヤの操舵装置を1年内に実用化

自動車 テクノロジー 安全
日産、バイワイヤシステムのモデル
日産、バイワイヤシステムのモデル 全 2 枚 拡大写真

日産自動車は次世代のステアリング技術として、ハンドルの動きを電気信号に置き換えてタイヤを操舵する「バイワイヤ」でのシステムを開発した。1年内にインフィニティのモデルに搭載する計画だ。

システムは3つの制御装置と、タイヤなどを動かすための3つのモーターで構成される。制御装置やモーターに不具合が生じた時のために、機械式の機構も備えている。通常時はクラッチによって機械式の機構は遮断する。日産はこのシステムによって、タイヤの角度とステアリングの操舵を独立に制御できる技術を世界で初めて実用化するという。

また、車載カメラによって車線の方向を認識し、進行方向のズレを低減するようハンドル角などを制御する「直進安定性向上機能」も組み合わせている。「機械式よりもドライバーの意図を素早く車輪に伝える一方、荒れた道路などハンドル操作を乱すような道路からの不要な情報は、ドライバーには伝えない制御ができる」(Infiniti製品開発本部の佐藤正晴主管)という。

こうした制御によって「意のまま」にかつ「安心感のある」走りの実現を目指す。試作車では通常モードのほか、ドライバーの意思に、より迅速に反応するスポーツモードも選択できるようにしている。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
  3. アキュラが新型EV『RSX』プロトタイプを発表…新世代ホンダEVプラットフォーム
  4. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  5. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る