【ホンダ N-ONE 発売】大人にわかってもらえる本物感

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ・N-ONE
ホンダ・N-ONE 全 6 枚 拡大写真

ホンダ『N-ONE』は、『N360』のデザインをモチーフとしながらも、新しいトライも行っている。

その具体例として本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン開発室1スタジオの石川孝夫さんは、フロントグリルを挙げる。「特にプレミアムでは、黒艶の中にドンとしたメッキがありますし、ベースグレードでは大きく艶やかなスマートフォンのような感じを持たせました。また、ヘッドライトにもすごくお金をかけました」といい、ヘッドライト外周にはライン発光のLEDポジションランプを採用することで、夜間も個性と先進性を主張している。

また、ボディそのものも、「決められた(軽の)幅の中でどれだけ面を豊かに見せられるのかをトライしました」。実は、「N360も枠が決められた中でどれだけ動感を出すのかをデザインしていました」。N360では、「サイドビューから見た姿勢はハッチバックスタイルでしっかりと鼻が付いています。そして、よく見るとフロントの先端は若干前に倒れていたり、テールゲート側が少し寝ていて、そういうところから前進感を表現しているのです」という。

そして、N-ONEでは、「フロント周りは歩行者保護の観点からN360ほど倒すことはできませんでしたが、ルーフを前傾させました。また、パッケージとの絡みでテールゲートをどこまで倒せるかを葛藤しながら、普通車のハッチバックに見せるようにこだわってデザインしています。そういうところで動きを出したのです」。石川さんは、「ただの可愛いクルマではなく、大人にもわかってもらえるような本物感を目指しました」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  3. 日産『エクストレイル e-POWER』、338馬力デュアルモーターの「e-4ORCE」をインドネシア投入
  4. 唯一無二の4気筒250cc!カワサキ『Ninja ZX-25』初の特別仕様「RR」登場に「よっ!待ってました」の声
  5. ランボルギーニの新型スーパーカー、初のカスタマイズ仕様「ポルト・チェルヴォ」公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る