スズキの鈴木修会長兼社長は11月9日、都内で開いた決算会見で、2008年度以降赤字が続く二輪車事業について「四輪に力を入れて二輪がおろそかになり、商品計画の失敗があった」と、理由を語った。
鈴木会長は「昭和30年代から40年代にかけてオートバイで飯を食わして頂いた。鈴木式織機から社名まで変えてオートバイをやったという時期があり、そういう点でオートバイをおろそかにするということはできないと基本的に考えている」と強調。
「ただ四輪車に力を入れたため、二輪がおろそかになって商品計画の失敗があった。これが実はいまだに尾を引いて赤字になっている。特に大きな車の商品計画の失敗の方が大きかった。シェアを獲るために値段を安くしたという問題があり、それを引き締めた結果が商品計画の失敗につながった」と明かした。
その上で「なるべく早く黒字に持っていくという努力をやっている。他社が利益を出しているので、うちが出ないはずはないということで、やっていこうと思っている」と述べた。