欧州日産は11月13日、10月の欧州市場における新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は5万1147台。前年同月比は11.1%減と、3か月ぶりに前年実績を下回った。
市場別では、これまで好調だったロシアが失速。10月は1万2401台にとどまり、前年同月比は9%減とマイナスに転じた。販売の主力は『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)。しかし10月は、前年同月比38%減の2363台と落ち込む。
一方、欧州全体で見ると、SUVが販売を牽引。キャシュカイ、『ジューク』、『エクストレイル』の3車種の10月販売は、9月実績に対して、およそ25%増と伸びた。
欧州日産の2012年1-10月の累計新車販売台数は、57万8708台。市場シェアは5.4%を確保した。欧州日産のGuillaume Cartier販売担当副社長は、「日産の欧州新車販売は信用不安の影響を受けている。しかし、いくつかの国では、年末にかけて楽観的要素がある」とコメントしている。