杭州 日本茶の原点を見に行く(6)径山寺に辿り着く
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翌朝、いよいよ今回のメインイベントである径山寺へ向かう。実は以前より龍井茶の茶荘の人々が美味しそうに飲んでいたお茶が気になっていた。聞くと径山茶だという。ある人が「これは龍井茶と同じくらい美味しいが値段は10分の1。これが知れると値段が高騰する恐れがあるので黙って飲んでいる」と言い、とても興味を持った次第。
そして昨年杭州で会ったある女性が「径山寺によくお参りに行くので、お寺のお坊さんとも懇意だ」と言っていたので思い出して連絡を取る。ところが杭州まで来てみると何と彼女は出張に出てしまい、アレンジできなくなっていた。唯一の手がかりは一日一本しかないというバス。
実はその女性の伯父さんが昨晩会った汪さん。事情を聞いた汪さんは何と私に同行して径山寺へ行ってくれるという。有難いやら申し訳ないやら。ところがところが・・、当日朝8時前にバスの出発場所に行って見たが、そんなバスはないと言われる。仕方なく余杭行きのバスに乗る。2元。1時間ほどバスに揺られ、終点で下車。ところがはやり・・。ここから径山寺行きのバスは午前9時と午後3時しかなく、既に午前の便は行ってしまっていた。
仕方なく汪さんと道路へ出て方策を練る。そこへタクシーがやって来たので、乗り込む。100元、40分は掛かった。途中までは平地を行くが、そこから山登りが始まる。かなり奥深い場所へ来た感じだ。帰りは1時20分発のバスがあるというので、タクシーを断り、寺を目指す。
タクシーを降りると目の前に「日本茶道の源」と書かれた看板が。おー、何だか分からないが、いい感じだ。周囲の雰囲気も落ち着いていて、日本的に見えてくる。「径山萬寿禅寺」と書かれた山門を潜る。汪さんが線香を買ってくれ、拝殿に捧げる。
杭州 日本茶の原点を見に行く (6) 杭州 径山寺に辿り着く
《須賀 努》
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