【三菱 アウトランダー 発売】再始動の揺り戻しが少ないアイドルストップ

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三菱・アウトランダー
三菱・アウトランダー 全 6 枚 拡大写真

三菱『アウトランダー』の開発コンセプトのひとつに、環境性能向上がある。そのために様々な施策とともに、アイドリングストップ(AS&G)が装備された。

開発本部パワートレイン設計部エキスパート(エンジン設計担当)の久保明仁さんは、アウトランダーに乗ったときに、アイドリングストップの滑らかさを感じてほしという。「今回の新MIVECエンジンはバルブリフトを低リフトと高リフトに変えることが出来ます。そして、エンジンをかけるときと止めるときは低リフト側を使っているのです」とし、「そうすることでアイドリングストップとの相性が良くなっています」と述べる。

具体的には、「エンジンを止めると、一瞬エンジンは惰性で回ります。そのときに吸い込んだ空気を圧縮する気筒が必ずあるのです。普通のエンジンだと圧縮したものがピストンを押し戻すので、逆回転がかかってぶるぶるという振動が出てからエンジンが止まります」。それに対し、「今回の新MIVECエンジンは吸い込んでいる空気が少ないのです。そうすると揺り戻しが少なく、すっと止まります。エンジンをかけるときも、少ない空気でエンジンをかけようとするので、吹き上がりも少なく、トルクの立ち上がりも滑らかなので、かかったときの押し出し感もなく振動も少なくて済むのです」

さらに、「エンジンをかけるときに少ない空気でかけるということは、同時に燃料も少なくて済むということです。始動時の燃料が少ないということで、燃費にも貢献しています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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