米国で11月28日、ロサンゼルスモーターショー12が開幕した。ボルボカーズのブースでは、『S60ポールスター コンセプト』がモーターショーでの初公開となった。
同車はボルボカーズのミドルセダン、『S60』をベースに、高性能化を図ったコンセプトカー。1996年からボルボカーズのパートナーとして、モータースポーツ活動&カスタマイズ分野の公式パートナーを務めるポールスター社が、チューニングを手がける。意識したのは、BMW『M3』やメルセデスベンツ『C63AMG』。
3.0リットル直列6気筒ガソリンターボ「T6」ユニットは、フルチューン。ギャレット製の大容量ターボチャージャーの装着をはじめ、吸排気系などにチューニングを施し、最大出力508ps/6500rpm、最大トルク58.6kgm/5500rpmに到達。ベースエンジンに対して、208ps、13.7kgmもの性能向上を成し遂げた。
駆動方式は4WD。トランスミッションは、強化タイプの6速MT。サスペンションやブレーキも強化され、ボディ剛性も引き上げられた。タイヤは265/30R19のワイドサイズ。S60ポールスターは0‐100km/h加速3.9秒、最高速300km/h以上というセダンとして世界屈指のパフォーマンスを可能にする。
今回のロサンゼルスモーターショー12において、同車の市販化に関するアナウンスはなかった。仮に市販されるとしても、現状では価格が30万ドル(約2450万円)レベルと伝えられる。ボルボカーズはこの車両へのニーズを、モーターショーへの出品を通して探っているといった状態だろう。