懐かしのミャンマーを行く(25) ビンダヤのマイクロファイナンス
エマージング・マーケット
東南アジア

本日は雨模様。山道を歩くのは大変だということで、お茶の村へ行くのは明日にする。代わりに車で行けるビンダヤの村を訪問。以前も行ったことがある紙工場へ行く。ビンダヤには伝統的に上質の和紙?を作る家内工業がある。今では傘などを作っているのだが、元々はアヘンなどを包むために作られていたと推測できる。勿論村人は誰一人そのことには触れないが。
村で手広く工場をやっている家を訪ねた。先ずお茶が出る。ミャンマー緑茶。そして茶菓子として、納豆を焼いた煎餅が出る。これがなかなか香ばしい。ポテトチップスもここの特産品だ。
工場を経営する夫婦と話していると、何とここの工場拡張に際して、マイクロファイナンスを活用したと聞き、驚く。マイクロファイナンスはバングラディシュで有名となった小規模ローン。独自の返済システムで貧しい人々にも資金が回るようにし、自立して個人事業が出来るようにした仕組み。今やミャンマーの田舎にもこの仕組みが導入され、人々が活用しているというのだ。
夫婦によれば、日本円で5万円程度を低利で借り、毎月少額を返し、工場を大きく出来た(周辺の小規模工場を併合)という。手続きも簡単で、職員が村へ来て説明し、返済資金の回収もしてくれたらしい。非常に便利であり、称賛していた。ただ後日他の村で聞くと、手続きが面倒、返済を遠くまでしに行った、など、反対の意見も聞かれ、まだまだ途上なのかなと思われた。
懐かしのミャンマーを行く (25) ミャンマー ビンダヤのマイクロファイナンス
《須賀 努》
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