【トヨタ クラウン 新型発表】緻密に仕上げたインテリア

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ・クラウンロイヤル
トヨタ・クラウンロイヤル 全 6 枚 拡大写真

トヨタ自動車が発売した、新型『クラウン』は、トヨタの高級車として、内装の細部にまで手の込んだ作りとなっている。

同社デザイン本部デザイン開発部カラーデザイン室の今泉香織さんによると、新規開発のインテリアカラー、フラクセンは、「(ファブリックは)一見トリコットの印象がありますが、実は織物で、意匠的にも手が込んでいます。ベースは染めですが、その後、プリントでカラーミックスし、ラメも入った内装なのです」という。そのカラーミックスも、「3色使っており、1色でもずれると全体の雰囲気が壊れてしまいます」と述べる。

また、チェスナットというダークブラウン系の色もロイヤルに新規開発色として設定。「パターンとしては凄く流麗な印象が見られるこのインテリアカラーは、大人のしっとりしたイメージです。少し赤味に振っているので、リッチな方向の色味になっています」といい、例えば、「黄味寄りに振ると、くすんだような印象になってしまいます。そこで、赤味に振って彩度を保ちつつ明度を落としたのです」

また、「室内は“包む”や“重なり”をコンセプトとしており、加飾も空間全体をコーディネーションするひとつアイテムです。そこで、位置決めということをやりました」。これは、例えば、ダッシュボード上の加飾になされたヘアライン加工のラインを辿ると、自然とセンターコンソールへとつながる細工である。「金糸を使うことで、繊細さを表現。さらに、間に別部品が入っても、ずれることがない。本木では出来ない嬉しさです」。また、「色味や深みにもすごくこだわり、特別色で8層のインクからなっています。通常だとブラック系のインクですが、全てがこの色出しのために特別色になっており、インクとしての層感も、深み感も出ています」と仕上がりに自信を見せた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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