最低賃金導入延期ならストライキの恐れ=人資省事務次官 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

1月1日付けで施行されたものの導入見直しを求める声がいまだ根強い最低賃金制度について、

人的資源省のザイナル・ラヒム事務次官は、導入を遅らせたり凍結したりすることで労働者が抗議のストライキなどに打って出ることを懸念していると述べ、導入見直しに慎重な考えを示した。

ザイナル事務次官は、延期や凍結することになれば労働者の間で不公平が生じると指摘。不満を募らせた労働者がストライキなどの手段に出ればさらに状況が悪化しかねないと述べた。その上で、最低賃金制度の導入は昨年4月の段階で明らかにしており、企業に対してはすでに十分な猶予期間が与えてあったと主張した。

また外国人労働者にも最低賃金制度を適用することに異論が出ている点については、マレーシアが二重規範を持ち外国人労働者を差別していると内外に示すことになり、国際労働機関(ILO)や人権団体からの批判は避けられないとして理解を求めた。
マレーシア経営者連盟(MEF)によると、月給が700リンギの労働者は全国に約330万人いるとみられる。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  2. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
  3. 21世紀史上最高の快音マシン “レクサス LFA”が復活!V12のF1エンジンを搭載したF50も登場、ホットウィールの新製品が熱すぎるPR
  4. 注目の125ccスクーター2台をガチンコ比較!「静粛」のアクシスZか?「快活」のアドレス125か?
  5. ホンダ WN7 が初の国産EV白バイに! 2026年1月の箱根駅伝でデビュー
  6. トヨタ『RAV4』新型、3つのスタイルで登場…まずはハイブリッドを450万円から発売
  7. ホンダ『ステップワゴン』30周年記念車、マルチビューカメラなど快適装備を追加…409万8600円から
  8. スズキ『クロスビー』改良新型、パイオニア製カーナビ設定…9インチHD画面でスマホ連携対応
  9. 日産、NISMO特別モデルと フェアレディZ 改良新型を発表へ…東京オートサロン2026
  10. 日産『セレナ』に新カスタム「AUTECH LINE」初登場! アウトドア向けモデルも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る