最低賃金導入延期ならストライキの恐れ=人資省事務次官 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

1月1日付けで施行されたものの導入見直しを求める声がいまだ根強い最低賃金制度について、

人的資源省のザイナル・ラヒム事務次官は、導入を遅らせたり凍結したりすることで労働者が抗議のストライキなどに打って出ることを懸念していると述べ、導入見直しに慎重な考えを示した。

ザイナル事務次官は、延期や凍結することになれば労働者の間で不公平が生じると指摘。不満を募らせた労働者がストライキなどの手段に出ればさらに状況が悪化しかねないと述べた。その上で、最低賃金制度の導入は昨年4月の段階で明らかにしており、企業に対してはすでに十分な猶予期間が与えてあったと主張した。

また外国人労働者にも最低賃金制度を適用することに異論が出ている点については、マレーシアが二重規範を持ち外国人労働者を差別していると内外に示すことになり、国際労働機関(ILO)や人権団体からの批判は避けられないとして理解を求めた。
マレーシア経営者連盟(MEF)によると、月給が700リンギの労働者は全国に約330万人いるとみられる。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
  6. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  7. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  8. 585万円で発売の軽キャンピングカーに注目…7月の新型車ランキング
  9. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  10. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る