ドイツ自動車大手のダイムラーは1月4日、メルセデスベンツ乗用車(スマートを含む)の2012年世界新車販売の結果を発表した。総販売台数は、年間販売の新記録となる142万3835台。前年比は4.5%増だった。
ブランド別では、メルセデスベンツが132万0097台を販売。前年比は4.7%増となった。スマートは10万3738台を売り上げ、前年比は1.7%増だ。
市場別では、西欧が55万4797台を販売。前年比は0.6%増と、微増ながら前年実績を上回った。このうち、地元ドイツは26万1084台にとどまり、前年比は0.4%減と前年実績を割り込む。一方、中国(香港を含む)は、19万6211台。前年比は1.5%増と堅調だった。
また米国は、前年比11.8%増の27万4134台と、過去最高を記録。日本は4万0488台を売り上げ、前年比は24.9%増と高い伸びを示す。
メルセデスベンツブランドでは、新型『Bクラス』が2006年を上回る14万5649台を販売し、新記録を樹立。前年比は11.4%増と伸びた。『Cクラス』は前年比3%増の41万3193台と堅調。一方、モデル末期の『Sクラス』は前年比5.6%減の6万5128台。大幅改良モデル発売を控えた『Eクラス』も、前年比8.3%減の31万0408台にとどまった。
SUVは2012年、合計で過去最高の28万9960台を販売。前年比は16.6%増と好調だった。『Mクラス』が新型を投入した効果で、前年比29.8%増の11万5608台。『GLKクラス』も17%増の10万9813台を販売。『Gクラス』も35.8%増と大きく伸びた。
なお、メルセデスベンツ乗用車(スマートを含む)の2012年12月単月の世界新車販売は、13万2589台。前年同月比は0.4%増と、5か月連続で前年実績を上回った。
ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、「欧州の一部市場の困難な環境や、主力車種がモデル末期にあったにもかかわらず、2012年は過去最高の販売台数を記録することができた」と述べている。