【アバルト 500シリーズ 改良新型】ニッチブランドからの脱却目指す

自動車 ニューモデル 新型車
アバルト・595コンペティツィオーネ
アバルト・595コンペティツィオーネ 全 6 枚 拡大写真

フィアットクライスラージャパンが東京オートサロン13で発表した、アバルトの新モデル、『595シリーズ』は、セミオートマチックを導入するなど、これまでのアバルト『500』をさらに進化させたものである。

この595シリーズについて同社本部プロダクト・マネージャーの海谷博樹氏は、「ツーリズモ、コンペティツィオーネという方向性の異なる2つのバリエーションがあります」という。まず595ツーリズモについて、「レザーシートを標準装備とし、快適で上質感あふれるインテリアと、アバルトならではのスポーツ性能の融合を実現したモデルです。また、ビコローレと呼ばれる2トーンのボディカラーも設定し、イタリア車らしいファッション性も備えています」と述べる。

また、「国内仕様としては、それらの特徴をより際立たせるカブリオレ仕様の『595Cツーリズモ』も設定しており、価格は595ツーリズモが319万円。595Cツーリズモが349万円と旧型アバルト500、500Cと比較しても、よりバリューを向上させた設定としました」

『595コンペティツィオーネ』は、「サベルト製レザーアルカンターラのフルバケットシートや、アバルトの誇る可変エグゾーストシステム、レコルトモンツァを標準装備し、コンペティツィオーネの名に違わず、アバルトのレーシングスピリットを体現したモデルとなっています」とし、価格は、「こちらも充実した装備内容にも関わらず、339万円と、競争力のある設定としています」と話す。

最後に海谷氏は、「アバルトは今回の新しいアバルト500のラインナップ、特に595シリーズの導入によってより幅広い層のユーザーにアプローチし、ニッチブランドからの脱却とビジネスの拡大を目指していきます」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. 公取委、ダンロップに行政処分 全天候型タイヤ「安売り阻止」疑い[新聞ウォッチ]
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る