食品価格上昇、陰に「怠惰な地元業者と貪欲な外国人」…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの市場
マレーシアの市場 全 1 枚 拡大写真

首都圏クランバレーで食料品の価格が高騰している理由について、英字ニュースサイトが怠惰な地元業者と貪欲な外国人が原因との記事を掲載した。

昨年後半の長雨のために野菜価格は高騰したが、その後も下がる気配はない。

同紙の取材によると、首都圏で流通する野菜の4分の3を扱っているセラヤンの青果卸売市場ではベンダーの90%をミャンマー人などの外国人が牛耳っており、マレーシア人は少数派となっている。外国人ベンダーは、権利をもつマレーシア人業者から店を月間4,000リンギ程度で借りているが、名義上のオーナーである業者は半日交代でベンダー2人に貸しているため、何もしないで8,000リンギも稼いでいるという。

最初のうちは外国人も給与を貰って商店で働いていたが、店の金や商品を盗むといったケースが多発し取り締まる店側とのイタチごっこが続いていた。そのうち外国人たちも賢くなり、自分で店をレンタルして経営する方向に向かっていったという。

かくして外国人が市場の現場を仕切るようになり、噂されるようなカルテルが陰で行われるようになった結果、野菜価格の高止まりが生じた。もちろん営業権のレンタルもカルテルも禁止されているが、当局も有効な手立てが打てない状況だという。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  6. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  7. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  8. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
  9. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
  10. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る