新疆南路を行く(16) ルンタイ 西気東輸の出発点
エマージング・マーケット
中国・東アジア

今日はクチャを離れ、コルラに向かう。高速道路の一本道だと思っていたが、途中で街へ入る。あれ、と思っていると、そこはルンタイ。普通話ではタイヤという意味か。どんな街なんだ。街中へ入ると、漢族中心の街だった。
何と街の真ん中に中国の国有中央企業の巨大なビルが建っていた。説明を聞くと、「この街は実は西気東輸(中国西部の天然ガスを中国東部沿岸地域に輸送する)の西部の出発地点。普通の人はコルラが一大拠点と言っているが、本当はルンタイから」という。工業団地を車で回ってみたが、確かにエネルギー関係の企業が点在している。現在かなりの建設が行われており、将来的には更に大きな施設が出来ていくと思われる。
ここでもJ教授のお知り合いを訪ねた。ウイグル族、地元で働いている。彼の自宅に招かれ、ランチをご馳走になる。我々には同じような肉に見えたが、羊より柔らかく、美味しい。聞けば、「子ヤギの肉」とのこと。この地方ではヤギは子ヤギしか食べないそうで、子ヤギは貴重、贅沢なご馳走だった。有難い。
日本経済研究所月報 コラム 「アジアほっつき歩る記」 第8回「南新疆の漢族化」
この家は普通の団地の一室。地方政府の役人に割り当てられたもののようだが、十分に広く、周囲には緑も多く、快適な環境であった。ただ漢族の増加がどんどん進んでおり、ウイグル族などにとっては、住環境とは裏腹に住み難いものになっているかもしれない。
《須賀 努》
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