【三菱 デリカD:5 試乗】復活のデリカディーゼル、グイグイトルクが魅力…諸星陽一

試乗記 国産車
三菱 デリカ D:5
三菱 デリカ D:5 全 8 枚 拡大写真

かつて「デリカ」と言えばスターワゴン、スペースギア時代からディーゼルエンジンに高い評価が集まっていた。しかし、規制の関係などからその規模は縮小、現在のD:5では当初から設定されることはなかった。

D:5デビューから6年、ついにデリカにディーゼルエンジンが復活した。今回搭載されるのは2.3リットル4気筒の直噴ターボ。最大トルクの360Nmを1500~2750回転の低回転域で発生するというディーゼルらしい特性。もちろんクリーンディーゼルで、免税(100%減税)対象だ。

実際に走らせてみても低速トルクが豊富なのは実感できる。アクセルペダルをグッと踏み込んだときは2000回転くらいからのトルクのもりあがりが気持ちいい、モリモリとトルクがもりあがりグイグイ加速していく。

14.9という高圧縮比の直噴ディーゼルエンジンなので、それなりに振動と騒音がある。とはいえ、一昔前のディーゼルのようなガラガラとした印象ではなく、一皮むけた感じはある。

スターワゴン、スペースギア時代のデリカは、クロカン1ボックスと言われるほど、オフロードの走破性が高かった。現行モデルも高性能の4WDシステムを備える。スッキリしたスタイリングだが、じつは最低地上高も210mmとたっぷりとしている。

ねばり強いディーゼルエンジンと、タフな4WDシステムを使って、のそりのそりと岩場を走ってみるのも楽しそう。ミニバン初のクリーンディーゼル車は、狭まったクルマの世界を再び広げることに成功したと言える。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る