【スズキ スペーシア 発表】開発では女子会と高齢者が活躍

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スズキの新型軽自動車『スペーシア』と鈴木修会長兼社長
スズキの新型軽自動車『スペーシア』と鈴木修会長兼社長 全 3 枚 拡大写真

スズキは2月26日、新型軽自動車『スペーシア』を発表したが、その開発では女子会と高齢者が大活躍したそうだ。

「実は昨年、営業部のほうで女子会、女性のグループが発足し、この女性たちにスペーシアについていろいろと口出しをしてもらったんです」と田村実副社長は話す。もちろん、開発スタッフにも女性はおり、彼女らにも商品計画の面で積極的に参加してもらったが、今回はそのほかに女子会の意見が多く取り入れられたのだ。

例えば、ボックスティッシュ専用のスペース、直射日光を遮って後席の快適性を高める引き出し式のロールサンシェード、ワンアクションパワースライドドアなど。その数を上げれば枚挙にいとまがないほどである。「われわれ男性が気がつかなかったことがずいぶんあった」と田村副社長。

また、この車を世の中に訴求するための方法についても、女子会の意見が取り入れられた。どの辺をセールスポイントとして売り込んでいくか、女性が自分たちが買いたくなるような営業トークをマニュアルに盛り込んだそうだ。

一方、軽量化については「60歳を過ぎ、昔設計などを担当してもらった人たちのチームをつくって、経験を踏まえたうえでいろいろとチェックしてもらった」(鈴木修会長)そうだ。その結果、1部品1g削減運動の成果が着実に上がり、90kgの軽量化を実現できた。鈴木会長も「この人たちのおかげで、これまで気づかなかったことに気がつくようになった」と感謝している。

このように、今回のスペーシアはさまざまな人の知恵を生かした車で、まさしくスズキが総力を挙げて開発した車と言っていいかもしれない。

《山田清志》

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