マレーシア医療観光協会、第1回アジア国際医療交流シンポジウムに参加

エマージング・マーケット 東南アジア
ロゴ
ロゴ 全 2 枚 拡大写真

マレーシア医療観光協会(MHTC)は、3月10日に福岡で開催される第1回アジア国際医療交流シンポジウムに参加し、マレーシアの紹介と共にアジア地域における医療観光産業の更なる発展を目指す。

このシンポジウムは、日本政府国土交通省観光庁が主催するもので、国際医療交流に特化したテーマで開催される。マレーシアをはじめ各国の代表病院のトップマネジメントで行われるパネルディスカッションでは、アジアにおける医療・患者交流の現状を各国が認識し、今後更に活発になるであろうマーケットに備えることを目的としている。

同協会のチーフ・エグゼクティブ・オフィサーDr. Mary Wong氏は「我々はこの第一回アジア国際医療交流シンポジウムに参加できることを光栄に思っており、マレーシアのヘルスケアについて、またマレーシアが世界において医療観光の渡航先として急速に注目されている事実を共有できるこの機会を楽しみにしています。」と述べている。

アジア地域では質の高い医療を競争価格で提供できるため、コストパフォーマンスの面から医療観光に関する需要が伸びており、マレーシアの医療観光についてはマレーシア政府により規律が保持されている。2000年、治療の目的でマレーシアを訪れた外国人の総数は5万6000名だったが、その後徐々に増加し2005年は23万2000名、そして2010年には39万3000名が同国を訪れている。また、直近の2011年は58万3296名、昨年2012年は48.4%の増加で66万4714名に達し、過去10年間で治療を目的とした渡航者数は10倍以上にも増加した。

日本人の患者は2010年に1万4973名、2011年には1万6111名へと増加し、2.9%の成長があり、日本人患者数はマレーシアにおける外国人患者数の中で第3位に位置している。また、外国人患者がよく受ける治療の上位3位は、膝の代替手術を中心とした形成手術、次に心疾患治療、続いてがん治療となっています。2012年にリタイアメントビザ制度「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」に参加した外国人の中で、日本人の数が最高となり、全体の25%を占めている。

同協会は、マレーシアの特定の病院では日本語を話す医師や看護師もおり、事前予約による日本語通訳者の手配をすることもできる。日本食レストランが豊富にあり、日本人会や日本人学校等、日本人が生活する上で必要なものが揃っている。また、日本の各主要都市(東京や大阪)へ毎日直行便が運航しており、マレーシアは医療観光にとって便利で好ましい渡航先となっている、としている。

《久保田雄城》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 燃えるエアフィルターに有害なブレーキも…メルセデスベンツの粗悪偽造品、2024年は150万点超を押収
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  6. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  7. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
  8. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  9. 日野『プロフィア』2827台でリコール…配線の設計不備で火災のおそれ
  10. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る