気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年3月11日付
●七転八起、富士重工業・吉永泰之、現場信じ「アイサイト」(読売・7面)
●東日本大震災きょう2年、区切りじゃない忘れない(朝日・1面)
●原発関連死789人、避難長期化、ストレス(東京・1面)
●政策空回り復興に格差(日経・1面)
●KDDI,東南アジア全域で、コールセンター事業、まずタイ開設、日本流で対応(日経・9面)
●出光社長に月岡氏昇格、中野氏は会長、構造転換にめど(日経・9面)
●ニュース一言、スズキ・鈴木修会長(日経・9面)
ひとくちコメント
東日本大震災からきょう11日で2年。死者は1万5881人、行方不明者はいまも2668人にのぼる。避難生活を余儀なくされている人はおよそ31万5000人、避難生活中に、体調の悪化や自殺などで亡くなった震災関連死も2554人、このうち原発関連死は789人という。
きょうの各紙も「東日本大震災きょう2年」を1面トップのほか、別刷り特集も含めて関連記事で復興の進捗状況の検証などを行っている。
では、復興はどこまで進んだのか。日経が数字で示しているのがわかりやすい。それによると、電気・通信などは90%を超えているが、がれき処理は44%、水道施設も46%、災害公営住宅は27%,堤防など海岸対策は26%と政策によっては格差が広がっている。
朝日も岩手・宮城県の沿岸部と原発事故に見舞われた福島県を中心に現地レポートを行っているが、大槌町「『まだ雑草津ばかり』町に見切り」、常磐道「防護服姿で修復工事」など、時が止まったままの状態が続いていることがうかがえる。
毎日は9日朝刊で「経済復興広がる地域差」という記事を掲載。「復興需要などを見込むる企業の進出の恩恵を受ける地域がある半面、津波被害を受けた沿岸部のように思うように回復が進まない地域もある」と指摘。
トヨグループ3社が統合した「トヨタ自動車東日本」の岩手工場では車名別新車販売台数で5か月連続首位の「アクア」を生産中。震災後に宮城県内に進出を決めた19社中、6社をトヨタ関連の部品メーカーが占め、トヨタと取引のある部品メーカーが東北に拠点を設ける効果も生まれたと伝えた。
そのトヨタは、きょうの夜9時からTBS系でテレビ放映する女子サッカーアルガルベカップ2013「日本対デンマーク」戦の中で、東北を舞台に北野武 や木村拓也らお馴染みのメンバーが出演するコマーシャルを流す予定。1回が約2分間という長編でどんな筋書きになるのかも興味深い。