高速ツアーバスの追突事故、居眠り運転の被告に有罪判決

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昨年8月、宮城県白石市内の東北自動車道下り線で高速ツアーバスを運転中、追突事故を起こし、客など24人を負傷させたとして自動車運転過失傷害罪に問われた62歳の男に対する判決公判が14日、仙台地裁で開かれた。裁判所は被告の男に対し、執行猶予付きの有罪を命じている。

問題の事故は2012年8月2日の午前4時10分ごろ発生している。白石市斎川付近の東北自動車道下り線(片側2車線の緩やかな左カーブ)で、第1車線を走行していた中型トラックに対し、後ろから進行してきた高速ツアーバス(大型観光バス車両)が追突。バスは弾みで第2車線側へ逸脱し、そのまま中央分離帯に衝突して中破。バスの乗客23人と、トラックを運転手が重軽傷を負った。

警察はバスを運転していた62歳の男を自動車運転過失傷害容疑で逮捕。検察は「居眠り運転が事故原因だった」として、男を同罪で起訴していた。

14日に開かれた判決公判で、仙台地裁の内藤尚子裁判官は事故が居眠り運転を原因に発生したことを認定。「被告は10年以上に渡る大型バス運転の経験がありながら、基本的であり、重要な注意義務に違反した」と指摘した。

その一方で、バス会社が交代の運転手を確保しておらず、連続勤務による疲労が考慮されなかった点や、一部の被害者と示談が成立している点を斟酌。被告に対して禁錮1年8か月(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡している。

《石田真一》

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