鉄道・運輸機構は4月10日、CO2排出量を一定量低減できる「先進二酸化炭素低減化船」として、初めて油送船とセメント船の2つの船型を認定したと発表した。
「先進二酸化炭素低減化船」は、1990年代初頭の船と比較してトンマイル当たりの二酸化炭素排出量が16%以上低減化される船型を有する船舶で、内航海運のグリーン化を進めるために同機構が2010年度から認定を行っている。
これまでに499トン型一般貨物船については6船型を認定し、9隻が竣工しているが、499トン型一般貨物船以外の認定は今回が初めてとなる。
認定されたのは、3600GT型油送船(5000kl型白油タンカー)と5170GT型セメント船(7000DWT型セメント船)で、造船所は前者が熊本ドック、後者は三浦造船所。
水槽試験結果などを基に検討し、認定したもので、船舶共有建造制度の利用に当たり、「先進二酸化炭素低減化船」の要件に合致する船舶は基準利率から0.3%が低減されるほか、意欲的な船型開発には水槽試験費用の助成も実施している。