【レクサス IS250 プロトタイプ 試乗】シャシーが勝る250は全体のまとまりがいい…諸星陽一

試乗記 国産車
レクサス IS250 プロトタイプ
レクサス IS250 プロトタイプ 全 15 枚 拡大写真

レクサス『IS』シリーズのなかでもっともベーシックなモデルとなるのが、2.5リットルのV6エンジンを積むIS250。この250にもスポーティモデルのFスポーツが存在している。試乗車はこのFスポーツだ。

250に搭載される2.5リットルエンジンは、350と比べると103馬力も非力でミッションも8ATではなく6ATとなるが、乗り味ではチープ感を感じることはない。もちろん、加速感などは350に比べれば弱く、絶対的なパワーを感じることはできないのだが、それでも必要にして十分な動力性能は備えているから普通に、いや厳しいことで知られるターンパイクでも大きな不満なく乗ることができるた。

350と同じサイズのタイヤを履くため、基本的にはシャシーがかなり勝っている状態となる。どんなクルマでもそうなのだが、パワートレインに対してシャシーが勝っている状態のクルマは、よほどパワーが不足していない限り評価が高いものだ。

この250のみ2名でテストドライブに出掛けることになったので、リヤシートにも座ってみた。リヤシートは3名分のスペースが用意されているが、センタートンネルはかなり高く、センター部分に大人が座るのはちょっと厳しいだろう。左右席は適度な窪みがあって身体が安定する。センターアームレストは広く、高さもたっぷりとありくつろぐことができる。

リヤシートでの乗り心地はかなり上質。試乗車はフロントに225/40R18、リヤに255/35R18の扁平タイヤを装着するFスポーツなのだが、とくに不満のあるような振動やノイズを感じることがなく、ドライバーとの会話も普通の音量で可能だった。ただし、さすがに大きく路面が荒れたところでは、若干の突き上げ感を感じることがあった。

今回の試乗はプロトタイプということで、価格が発表されていないため、オススメ度については保留とさせてもらう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る