オート三輪車がEVで復活…川崎発のEVベンチャーが発売

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オート三輪車がEVで復活…川崎発のEVベンチャーが発売
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日本では1950年代まで活躍したオート三輪車がEVとなって復活した。4月16日、神奈川県川崎市にあるEVベンチャー企業の日本エレクトライクが、電気自動車『エレクトライク』としてオート三輪車を復活、販売を開始した。

現在の日本では姿を消したオート三輪車も、東アジアでは、インドのオート・リクシャーやタイのトゥクトゥクなど、現在も三輪タクシーとして市民の足に活用されている。今回発売される『エレクトライク』も、現在の本場インドでオート三輪車を製造するBAJAJA-AUTO社からシャシーを調達してEVを完成させた。

また、日本でオート三輪車が消えた理由としてはコーナーで転倒しやすい特性があったが、エレクトライクでは後輪に2つのモーターが搭載され、左右独立でタイヤをコントロールすることで、コーナーリング時に安定して走行することができるようにしたという。

同社代表取締役の松波登氏は「危険だと言われていた三輪車が、CO2削減に有効であると言うことを皆さんに知ってもらいたいという一心で始めた事業です」と、この事業にかける意気込みを語った。

加えて、「世間ではCO2削減が叫ばれていますが、ランニングコストに見合った電気自動車が完成していないと感じていています。市販のEVと比べ三輪車は電費効率が良いので、実際にモノを作って示すことで、CO2削減を早く進めていくことに役立っていきたいと思っています」と話した。

今後の展開について、松波氏「この先、ガソリン価格が170円に高騰した場合に、4年後のバッテリー交換を含めたランニングコストが、ガソリン車より安いということをこの1年の実証で証明したいと考えています。また、ここで得られた電気自動車の技術をインドのBAJAJA-AUTOにも提案してみようという計画も持っています」との考えを示した。

このEVオート三輪車、発売当初は配達事業者などの企業向けに200万円で販売し、2013年度は10台、2014年度は100台の販売を目指す。また、3年後の2015年には100万円まで価格を抑えて、一般販売を目指すという。

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