三菱重工、中国工場で自動車・建機部品の工作機械を新たに製造

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門形五面加工機MVR30
門形五面加工機MVR30 全 2 枚 拡大写真

三菱重工業は、中国・常熟市(江蘇省)の工作機械工場で、自動車や建機部品を製造する門形五面加工機とギヤシェーパの生産を開始したと発表した。

同工場では、2011年春から歯車工作機械のホブ盤「GEシリーズ」を生産してきたが、今回多様な現地顧客の加工ニーズに応える狙いで、生産機種を拡充する。

門形五面加工機の「MVRシリーズ」とギヤシェーパ「SEシリーズ」を、ホブ盤と同様に、日本と同等の品質を確保し、タイムリーに現地に供給する。また4月22日に北京市で開幕する「CIMT2013第13回中国国際工作機械展覧会」に今回の生産拡大対象となった両機種を出展する。

工場は「三菱重工(常熟)機械」内に設置され、シェアドファクトリー(複数製品生産工場)方式で、ゴム・タイヤ機械の生産拠点とともに運営している。同社ベストセラー機である切削油を一切使用しない完全ドライカットホブ盤「GE15A」の生産からスタートし、「GE20A」、「GE25A」へと生産を順次増やし、自動車・建設機械生産関連を中心とする需要に応えてきた。

従業員の熟練度も高まり、日本と同一水準の技術と品質による生産、サービスの提供ができることになったため、今回生産機種を拡大する。

今回、中国現地生産を開始したMVRシリーズは、パワフル、高速・高精度に加工する能力を持ち、2002年の販売開始以来、800台以上を生産するベストセラー機。産業機械や建設機械、自動車金型など大型部品の加工を手掛けるユーザーを中心に高い評価を得ており、中国でも多数の納入実績がある。

また、SEシリーズは、GEシリーズと同じ完全ドライカット機で、段付きなど複雑な形状を持つ歯車をカッターの往復運動により加工できる歯車工作機械。常熟工場での同機の生産開始により、様々な種類の歯車生産ニーズに対応できるため、自動車・建設機械製造分野を始め、高精度加工を追求する歯車加工ユーザーへ拡販していく。

中国では、自動車生産台数が2012年の約2000万台から増加することが予想されている。また、インフラの整備や産業の発展などに伴う活発な設備投資も見込まれ、今後、市場規模の拡大が期待されている。

《レスポンス編集部》

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