マレーシアの火力発電所計画、5陣営が最終候補に 9月末が提案の締切

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシア半島部で計画されている石炭火力発電所(発電能力2,000メガワット)建設プロジェクトの入札で、エネルギー委員会(EC)は5つの企業連合を最終候補に選んだ。

候補に選ばれたのは▽1マレーシア・デベロップメント(1MDB)▽フォルミス・リソーシズ▽テナガ・ナショナル(TNB)▽マラコフ・コープ▽YTLパワー・インターナショナル--の企業連合。これらの企業は外資系または国内企業と組んで入札に参加している。最終候補に残った企業連合は9月30日までに最終提案を提出する必要がある。

ECによると、同火力発電所は2018年10月から2019年4月に稼動開始する見込み。建設費は80億-90億リンギと見積もられている。1MDBはネグリ・センビラン州ジマで、マラコフはセランゴール州のプラウ・キャリー、フォルミスとYTLパワーはジョホール州タンジョン・トホルで、TNBはペラ州タンジョン・ハントゥで、それぞれ建設を計画している。

アナリストからは、新たな石炭火力発電所の建設プロジェクトは発電セクターの再評価につながると指摘。公開入札方式でプロジェクトを進めることで、コストの削減が期待できるとの声が出ている。CIMBリサーチは、1MDBとTNBが最も競争力のある建設案を提出すると予想している。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  6. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  7. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
  8. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  9. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  10. 三菱『アウトランダー』に初のオフロード仕様!「トレイルエディション」米2025年モデルに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る