【INDYCAR】ラリー・フォイト「佐藤が速いことは知っていた」

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ラリー・フォイトと佐藤琢磨
ラリー・フォイトと佐藤琢磨 全 6 枚 拡大写真

トヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチで11年ぶりの初勝利を収めたA.J.フォイト・レーシングのチームディレクター、ラリー・フォイトがインタビューに応じた。

ファンファーレがあるでも無く、ミシガン・インターナショナル・スピードウェイで2006年に行われたインディカーシリーズのレースウィークエンドに、A.J.フォイトは彼の息子のラリー・フォイトがチームでの彼の役割を引き継ぐことを発表した。

その秋、ラリー・フォイトはチームディレクターに任命されたが、彼は当初、任務の範囲の全てを掴んでいなかったことを認めた。彼はインディアナポリス500(2004-2006)で3度の競技を行い、ストックカーのプログラムを持つチームに関係していた。

「インディカーレーシングに関してはいつも快適さを感じていた。なぜならそのイベントと共に育って来たからだ。しかし自分はインディカーの意識に戻らなければならなかった。彼等はNASCARとは違うことをして、インディカーは技術的にもっと進歩している。自分は最初の数年を学ぶことで過ごし、見たり聞いたりといったことをした。それらのエリアのどこが改良できるのか、またどこに変更の仕事をするのかを分析し、見ることで事がどういったふうに処理されるかを見るのは重要だった。小さな変更をすることで、彼等はレーストラックに大きな結果を加えることができる。中でもそれに関するベストな部分は、A.J.がずっとサポートしてくれたことだ」

様々なドライバーの起用で、結果は数年来不安定だった。3度以上のインディカーシリーズのシーズンの3つのチームでの結果は、佐藤琢磨にとっても不安定だった。彼は昨年の7月にエドモントンで自己最高の2位でフィニッシュしたが、インディアナポリス500の最終ラップの第1ターンで、ダリオ・フランキッティからリードを奪おうとした不運な試みの為に最も高い悪名を授かることとなった。

日本の佐藤、ニュージーランドのレースエンジニアであるドン・ハリデー、スペインのアシスタントエンジニアであるラウル・プラドスといった最初の年の国際的なペアを組むことで、今シーズンの始めへの体制は整った。

佐藤はシーズン開幕戦のフロリダ州のセントピーターズバーグで、予選で2位となり、決勝を8位でフィニッシュし、バーバー・モータースポーツ・パークでは14位となった。そして彼は際立つ勝利を、4月21日に行われた第39回トヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチでもたらした。

佐藤はインディカーレースで勝利した最初の日本人となり、エアトン・デアーが運転したカンザス・スピードウェイでの2002年7月以来、初めての勝利をチームにもたらした。

「自分はA.J.フォイト・レーシングの為の一日を本当に誇りに思う。これはただ自分達にとって大いなるスタートだ」と59度目のレースで初勝利を獲得し、ヤフージャパンのホームページや新聞社のウェブサイトに跳び乗った佐藤は語った。

カギとなる人員が確保され、それは誇りある伝統を持つインディカーチームのスタートであり、復活でもある。

「我々は佐藤が速いことは知っていた。我々の最初の仕事上の関係が7日間のカリビアン・クルーズだった事は素晴らしかった。それ以来、我々は良い友人となった。我々のチーフエンジニアのドン・ハリデーと琢磨の間に大きな信頼関係があると思うし、それはなければならないものだ。琢磨が言った様に、スピードはあった。少しの問題はいつも噛み付いてくる。我々のエンジニアは『勝つために一番大きなチームでなくても構わない。小さなチームで硬く結ばれたグループであることには、有利さがあるかもしれない。』と言い続けてきた」

《河村兵衛》

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