インディカーは5月6日、サンパウロの市街地コースで開催された、イタイパーバ・サンパウロ・インディ300で5位に入賞した、No.67のサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングのドライバー、ジョセフ・ニューガーデンの特集を公開した。
プラクティスと予選の間のエンジン交換の為、ブラジルのストリートコースで、ニューガーデンは25番手からのスタートを強いられた。
しかし22才のインディーカーシリーズ2年目の若いドライバーは、巧妙なドライビングでポジションを20位上げることに成功した。彼の他にレースでこれほど大きな躍進を遂げたのは、サイモン・パジェノ(23番手から9位)、佐藤琢磨(12番手から2位)、オリオール・セルビア(13番手から4位)の3人だけである。
「我々は本当に強いレースをしたと思うし、インディに向けてトップ5になれたことはとても良いことだ。どの位置からスタートしたかを考えると、それはポイントを手堅く確保して、インディ500に勢いを持ち込むという、まさに我々がレース前に目指していた事で、完璧にそれをやってのけたと思う」とニューガーデンは語った。
第60ラップの再スタートで、レースの勝者であるジェームズ・ヒンチクリフをオーバーテイクすることで、ニューガーデンはトップ争いに加わり、第11ターンで先頭を走る佐藤琢磨に0.1535秒差にまで迫った。そして次の10ラップの間、彼は辛抱強さを見せてポジションを確保し、ロングビーチの勝者の攻撃範囲に留まった(第70ラップでは0.5285差だった)。
第72ラップの第11ターンで、ヒンチクリフはニューガーデンをパスすることで2番手の位置を回復し、ニューガーデンのNo.67の車はタイヤの磨耗によって最終ラップでマルコ・アンドレッティとセルビアにオーバーテイクされてしまった。
「我々は5位よりも良い車を持っていたと思うので少し残念だった。時には手に入れることができるものを、確実に手に入れることが肝心だ。全てのハードワークが、チームの皆をこの成功に導いたことを本当に喜んでいる。我々はこの勢いを保持して、インディ500で良い結果が出せるようにトライするつもりだ」とニューガーデンは付け加えた。